驚いたことに、久坂玄瑞に隠し子がいた。
久坂玄瑞が京都にいた折、懇意にしていた芸者「辰治(たつじ)」が久坂玄瑞が死んだ2ヶ月後に出産したという。
久坂玄瑞は禁門の変で非業の死を遂げた。
その妻文は名前を「美和」と改め、お城づとめに入る。
何としても夫玄瑞の汚名を晴らしたかったため、女の身ながら領主毛利敬親に直接話す機会を得ようとしていたためだという。
その一方、久坂家再興のため、姉の子供粂次郎を養子にし養育していたのだが、なんと、後に久坂玄瑞の実子があらわれ藩に認められてしまったのだ。
これにはさすがに文(美和)も青天の霹靂、驚いたに違いない。
その心境はいかばかりか。
やむなく姉の子供粂次郎(道明)を実家「かとり家」に戻した。
とにかく昔の女性は大変だった。
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