優木美青 |
濱田マリ |
そのころ時代は戦争の真っ最中、外国人に対する世間の目は厳しく、エリーへの風当たりはことさら厳しくなった。
エマは学校でノートに「鬼畜の娘 閻魔」と対処されるなどいじめも激しくなった。
ある日、大阪からキャサリンが訪ねてきた。エリーらは手を取り合って再開をよろこんだが、キャサリンの行動は、陰で特高警察が見張っていた。 キャサリンは政春とエリーに提案した。
イギリスへ行く最後の船が1か月後に出る。戦争が終わるまでエリーをイギリスに返してはどうかと。
いじめがひどくなる日本にいるよりもイギリスに帰ったほうが良いのかどうか、思い悩む政春一家ではあったが、エリーがイギリス線に乗るためには、超えなければならない大きな条件があった。
それは、エリーの日本国籍を返上し、イギリス国籍を取得するということであった。 それすなわち、政春との離縁を意味していた。 刻々と船の出航日は近づく、果たしてどう決断するのか?
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